洋画『ザ・ビーチ』その美しいビーチは楽園なのか

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引用元:映画.com

外界から遮断された楽園。真っ白な砂浜、透き通る海、一面の大麻畑。伝説のビーチを求めて辿り着いた場所で待ち受けていたものとは…

目次

はりの評価

3段階の星評価

   
見てよかった

はり

実在するビーチは本当に綺麗!!個人的には海の中の映像が特に好き!!

ホイ

この映画、ディカプリオがちょいちょい面白い顔するw

ヘリ

楽園ってほんまかー!?

あらすじ/みどころ

あらすじ

1人旅でバンコクを訪れたリチャードは、安宿で知り合ったダフィという奇妙な男から「伝説のビーチ」の話を聞きます。翌日、男は地図を残し死んでいました。

リチャードは隣に宿泊していたフランス人カップルを誘い「伝説のビーチ」を目指し旅を再開します。辿り着いた先には広大な大麻畑と素晴らしいビーチと共同集落があり、そこで生活を始めます。

ここでは「秘密を守る」という鉄則があります。しかしリチャードは途中で出会った旅行者のゼフとサリーの部屋に地図のメモを置いてきていました。

この行動がリチャードだけでなく、集落とゼフ達の運命まで大きく変える最悪の事態を招くことになります。

みどころ

ビーチのある島に着くと大麻畑で銃を持った現地民から追われたり、滝の上から飛び降りたり、リチャードが求めていた刺激がいっぱいです。

社会のルールや人間関係など、現実問題がそぎ落とされた楽園での生活と、その裏に潜む闇とは…。

伝説や楽園と謳っているだけあって海や星空の映像はとても綺麗です。

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料金|配信状況

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Netflix990円×
※この情報は2021年1月27日時点ものです。最新の配信状況は各サイトにてご確認ください。

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予告動画

YouTube動画
ヘリ

前半は綺麗な景色と楽園で楽しそうじゃな!!

ホイ

なんか途中にランボーみたいなのおらんかったか?!(笑)

スタッフ|映画情報

監督ダニー・ボイル
脚本ジョン・ホッジ
原作アレックス・ガーランド
制作国アメリカ/イギリス
公開(日本)2000年4月22日
上映時間119分
wekipedia参照

キャスト|役名

キャスト役名
レオナルド・ディカプリオリチャード
ロバート・カーライルダフィ
ヴィルジニー・ルドワイヤンフランソワーズ
ギヨーム・カネエティエンヌ
ティルダ・スウィントンサル
ラース・アレンツ・ハンセンバッグス
パターソン・ジョセフキーティ
ピーター・ヤングブラッド・ヒルズゼフ
ジェリー・スウィンドールサリー
wekipedia参照
ホイ

タイムリーに頼むでーーww

気になった登場人物

ネタバレを含みます。

リチャード・・・主人公、旅行者
アメリカ人で恋人なしのバックパッカー。日常から飛び出し刺激を求めてタイのバンコクに1人旅で訪れます。夜中、ホテルの外で騒いでいたダフィから「伝説のビーチ」の話を聞くことでリチャードの運命は大きく変化します。

ダフィ・・・地図を残した男
リチャードに伝説のビーチのことをパーフェクトすぎる美しい場所だと熱く語り、地図を残した男。隣の部屋の天井窓から声をかけてきた時は恐怖ですが悪い人間ではなさそう。翌朝、リチャードがダフィの部屋を訪れると手首を切って自殺していました。

はり

ダフィが何度も口にした「欲張りチャーリー」って誰のことなんだろ?響きがええわー(笑)

フランソワーズ・・・カップルの女
ホテルで隣の部屋に泊まっていたフランス人カップルの彼女。写真が趣味の魅力的な可愛い女性。リチャードはすぐに好意を持ちます。彼女は途中で心変わりをしてエティンヌからリチャードに乗りかえますが、サルとリチャードが寝たことを知った時は全力で責めるという自分勝手な面も。

ホイ

自分はええんかい(笑)

エティエンヌ・・・カップルの男
フランソワーズの彼氏。唯一のいい人です(ToT)明らかに自分の彼女に下心を持つヘラヘラした男(リチャードw)の誘いに乗り、島への移動手段を考えチケットを安く手配をしてくれたり、フランソワーズの浮気も彼女の幸せを優先し受け入れました。山奥に置き去りにされた怪我人のクリストを見捨てず看病した心のある人です。

はり

エティエンヌ大好き!!彼の幸せを心より願う!!

サル・・・集落のリーダー
集落の創立メンバーでリーダーとして仕切っています。島への侵入者や秘密を嫌い、誰よりも楽園を愛し執着しています。

気になったシーン|感想

ネタバレを含みます。

この旅の心得

リチャードは旅先で日常と同じ生活をすることを嫌がり、冒頭でこの旅の決め事をしています。

・美しく危険な何かを求める
・誘いは断らない
・未知のものは拒まない
・礼儀は忘れない
・長居はしない
・先入観は捨て何でも体験する
・痛い目にあっても価値を求める

「美しく危険な何か」「未知のもの」これはまさに伝説のビーチ。リチャードは求めているもの見つけましたが「長居」してしまいました。

本当の楽園なんて存在しない

一見、素晴らしい仲間に見えても、実際は自分を守ることしか考えていないあたりが、リチャードが元居た世界と何ら変わりないことを痛感させます。美しく見せて内側が汚いくらいなら、汚いものは汚いとはっきり見えてるほうがもはやクリアで美しいのでは?と思ってしまいます。

わかりやすく嫌な奴の方が根はいい人ってことよくあります。いい人の仮面をかぶった嫌な奴の方がよっぽど嫌です。世の中だってそうです。リチャードが旅に出たのは日常に嫌気がさしたのか、ただ平凡な毎日に飽きて刺激を求めたかったのかわかりませんが、表面的にはつまらない日常の中に面白いことや大切なことが隠れているかもしれません。

楽園のように見える場所も冷静に見たら閉鎖的で、つまらない人間たちが集まった孤独な空間に見えました。みんな楽しそうに振舞って幸せを演じているような。

何か中身のない空虚感が漂います。リーダーのサルはカリスマ性が描かれていない為、大した絆もない集団に見えます。

人も世の中もその本質を見抜いて付き合っていくのは難しいけどとても大切な事です。

イカれた人と話してみる

普通だったら宿泊先にダフィみたいなのがいたら絶対関りたくありません。ただ不思議なのは無視していると危ない人に見えても、リチャードが会話を始めた途端、そんなに変な人じゃないように見えてきます。誰かが受け入れさえすれば誰でも案外普通なのかも。かなり賭け感ありますけど。

はり

はりには絶対無理( ゚Д゚)電車でダフィみたいなんおったら急いで席を移動する!!

ヘリ

ヘリも嫌じゃー!!ダフィが網戸破ってきたら絶望で泣くわ!!

ディカプリオ(当時25歳)の演技

正直ディカプリオじゃなかったら評価がすこし変わるかも。特に魅力のある登場人物もおらず、それぞれがなぜここへやってきて、そしてなぜここにとどまるのかとか詳しく描かれておらず、深く感情移入できません。

ただディカプリオの演技だけは見ていられます。

ヘビの生き血を飲んだ時とか、フランソワーズがサメに襲われたと騙された時の顔、本を見ているフリをしてフランソワーズをジロジロ見ていたり、サメの尾びれで顔をはたかれた時とか、ちょっとした表情でクスッと笑わせてくれます。

怒ったり怖がったり緊迫感のある演技もいいです。

あとはやはり楽園の裏の顔ですね。何事にも裏表がある事の恐ろしさを考えさせられます。

1人旅と3人旅

ホテルでフランス人カップルを誘ったことで1人旅から3人旅に変わります。1人だと過酷で辛いはずの時間も3人で行動することで中身がガラッと変わります。

危険や恐怖も冒険のワクワクやスリルに。海を泳いで渡るときはカップルがふざけてリチャードを怒らせたり。

島に着いてからビビっている男達を無視してフランソワーズが滝に飛び込むシーンも、リチャードとエティエンヌがマヌケで可笑しくていいです。

飛び込んだ水中の景色は美しく一つ試練と突破した3人がキャッキャして嬉しそうで見てて笑顔になります。

サバイバルゲーム化

リチャードの地図のせいで楽園を目指し隣島までゼフ達らおしき旅行者がやってきます。怒ったサルはリチャードに1日中見張りをして、地図を取り返すよう命じます。さらにフランソワーズにサルと寝たことを知られフラれると、リチャードは徐々におかしくなり、サバイバルを楽しみ始めます。

最初は単純にサバイバルゲームを楽しんでいる感じですが、のめり込んで農民を自分の兵士だと見張ったり、実際に森にワナを仕掛けたり、農民の住居へ忍び込んだり刺激を追い求めます。

そして頭の中でダフィと会話するようになり、現実の仲間の声は聞こえなくなっていきます。最後には島へ上陸し、農民に銃を向けられたゼフ達4人を助けるどころか威嚇して皆殺しにさせてしまいます。

日常ではありえない行動と判断は自らにダフィを憑依させて自分ではない誰かが行っている事にして客観的に見ていたように感じます。

ホイ

バーチャルなリチャードがテクテク歩いとるのあれなんなら!!笑

結末・ラスト

リチャードの地図を頼りに島に上陸したゼフ達4人が大麻畑で騒いでいると、銃を持った現地民に見つかり全員撃ち殺されます。そして、怒った彼らは「これ以上人を増やすな」という掟を破ったことに怒りサルたちの集落を襲撃します。

そして、銃に弾を1発だけ入れてサルに「ここに残りたいならやれ」と、リチャードを撃つように命じます。この楽園を守るためみんなが見ている前でサルは引き金を引きます。

弾は出ませんでしたがそれを見て我に返った仲間たちは一斉に逃げ出します。この集落のリーダーは楽園を守るためには仲間を殺す人間だと知ったのです。

サルだけが残り、あとは全員が島を出て、もとの生活に戻って行きました。

思い出は美化される

最後にフランソワーズからリチャードのパソコンに送られてきた写真を見ると、みんな本当に楽しそうで素晴らしい仲間たちと最高の時間を過ごした楽園に見えます。

ここだけは純粋にいい写真だなあと思いました。

全て終わってみれば生き残り日常に戻った人たちにとって、あの場所は紛れもなく楽園だったのでしょう。リチャードはこう締めくくります。

今でも楽園を信じている。でも探し求めてはいない。実際に行くより大切な瞬間に心で感じる場所だから。

ただそこでサメに襲われて死に、仲間に見捨てられ死に、殺された人間がいたことも現実です。死んだ人間からしたらそこは地獄でしかないです。

原作小説

イギリス人の原作者アレックス・ガーランドのデビュー作(1996年)です!!20代半ばで執筆し、ベストセラーに。映画は決められた時間があるので、どうしても描き切れない部分が出てきてしまいます。

ストーリーに疑問が残ったり、もっと深堀したい人は読んでみると良いかも。

ロケ地の情報

ロケ地の環境破壊問題

この嘘みたいにな綺麗なビーチは実在します。

タイ南部クラビ沖のアンダマン海にあるピピ・レイ島(無人島)のマヤビーチです。行ってみたい!!と、思いますよね!!

ホイ

行きたい行きたい!!めちゃくちゃ気持ちよさそうじゃし心が解放されそうー!!

しかし映画をきっかけに観光客が爆増し、環境破壊が進んでしまったそう。

サンゴが破壊されたり、砂浜が荒れてしまったり…。

撮影にあたり砂浜やヤシの木を動かしたりするため、原状回復を条件に撮影が許可されたのですが原状回復もままならぬまま観光客が殺到しまったようです。

はり

行きたいけどやめとこ。写真でも十分楽しめるし!!こんな素晴らしい景色が人間の娯楽のせいで壊れてなくなってしまう方が嫌じゃわ。

ヘリ

映画の中で懸念してたことを実際の世界の人間が現実化してしまうとは、、悲しい結末。

映画ついでに知識+

楽園とは?

パラダイス、天国、極楽など苦しみのない幸せな生活ができる場所を表す言葉。幸福のみが存在する神聖な場所、など。

最後まで記事を読んで下さり、ありがとうございます(^^)

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